2011年(平成23年)3月 4日
関西大学英語学会
関西大学英語学会
会長 鍋島 弘治朗
関西大学英語学会第32回例会のご案内
拝啓
日ごとに春の訪れを感じるようになりましたが、会員の皆様にはご清栄のこととお慶び申し上げます。
記
日時: 2011年(平成23年)3月12日(土) 午後2時 ~ 午後5時30分
会場: 関西大学 岩崎記念館2F会議室
第1部 午後2時~3時20分 ○ 研究発表 (発表要旨参照)
現代日本語の色名における外来語の影響―300名の色名アンケート調査分析結果―
吉村 耕治 (関西外国語大学)
シミリとメタファーの翻訳―三島由紀夫『豊饒の海』から― 鍋島 弘治朗 (関西大学)
第2部 午後3時30分~5時30分 ○ 講演および討議 (講演要旨参照)
Kintsch-van Dijk のテキスト理解モデルと通訳翻訳のプロセス
染谷 泰正(関西大学)
会費は一般 3,500円、学生 2,500円の予定。当日頂戴いたします。多数のご参加をお待ちしております。非会員の方の参加も歓迎いたします。参加費は無料です。
要旨
現代日本語の色名における外来語の影響―300名の色名アンケート調査分析結果―
吉村 耕治 (関西外国語大学)
現代日本語の色名には、「肌色」を表す「ヌーディ」や、ショッキン グピンク、ベビーピンク、ターコイズブルー、コーラルピンク、マリンブルー、パッションピンク、など、多様なカタカナ色名が用いられている。一般的に橙色 よりもオレンジ、桃色よりもピンクという外来語のカタカナ色名の使用頻度が増えている。オレンジとピンクは、現代日本語の基本色名15色の中にも入ってい る。橙色とオレンジ、桃色とピンク、灰色と鼠色とグレー、紫とパープル、金色とゴールド、銀色とシルバー、などの和名色名とカタカナ色名の嗜好度の違いを 指摘したい。
シミリとメタファーの翻訳―三島由紀夫『豊饒の海』から
鍋島 弘治朗 (関西大学)
鍋島(2009)では、シミリが1)シミリ標識の多様性、2)意味的にメタファー的類似性を含むこと必須であること、3)文脈(談話)の中では、シミリとメタファーの区分が意味をなさないこと等の点からシミリがメタファーの下位区分であり、判別不可能であることを主張した。本研究では、同論文で取り扱われた用例の翻訳を対比することにより、英文におけるシミリ標識の種類を確認するとともに、英語でも同様の主張が成り立つことを述べる。
Kintsch-van Dijk のテキスト理解モデルと通訳翻訳のプロセス
染谷 泰正(関西大学)
本講演では、Kintsch-van Dijk のテキスト理解モデルを解説しそれが通訳・翻訳プロセスに以下の応用可能化を検討する。後半は聴衆を交えたディスカッションである。
指定論文:Toward a Model of Text Comprehension and Production, Walter Kintsch and Teun A. van Dijk. Psychological Review, Vol. 85, No. 5, 1978.
参考文献:On Macrostructures, Mental Models, and Other Inventions: A Brief Personal History of the Kintsch-van Dijk Theory, In Charles Weaver III, Suzanne Mannes, & Charles R. Fletcher (Eds.), Discourse Ccomprehension. Essays in honor of Walter Kintsch. (pp. 383-410).Hillsdale , NJ : Erlbaum, 1995.
参考文献:On Macrostructures, Mental Models, and Other Inventions: A Brief Personal History of the Kintsch-van Dijk Theory, In Charles Weaver III, Suzanne Mannes, & Charles R. Fletcher (Eds.), Discourse Ccomprehension. Essays in honor of Walter Kintsch. (pp. 383-410).
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