実験と理論は科学研究の両輪です。実験の結果を既存の理論が美しく説明できることもあれば、実験結果によって理論の在り方が変わることもあります。また、様々な要因が影響する実験結果の解釈には統計学の手法も必要不可欠です。本発表では、音韻論・統語論・意味論に関するいくつかの実験を紹介し、その結果が理論やコーパス研究とどのように関わっているかを検討することで、実験場面という非常に限定された環境における研究の利点とその限界について考えてみたいと思います。また、従来は分散分析で処理されていたデータに対し、近年開発されている新しい統計手法の利点についても簡単に触れる予定です。
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